多様な起業の実態

中小企業白書・小規模企業白書

 2020年版よ

 

「副業起業希望者」や

「副業起業準備者」は

         増加傾向

起業を希望する者や起業の準備をする者の推移を見ると、「起業希望者」、「起業準備者」、「起業家」の数はいずれも減少傾向にあります。

 

他方、「起業家」の減少割合は、「起業希望者」と「起業準備者」の減少割合に比べて緩やかです。

この結果、「起業準備者に対する起業家の割合」は、2007年から2017年にかけて、上昇傾向で推移しています。

 

「副業起業希望者」や「副業起業準備者」は、増加傾向であり、これは、「起業希望者」や「起業準備者」の減少を補っていることが分かると、白書では分析をしています。

 

フリーランス起業家の動向

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社          

「中小企業・小規模事業者における経営者の参入に関する調査事業」で

実施されたアンケートより

 

フリーランス起業家は起業家の46.2%

フリーランス(特定の組織に属さず、自らの持つ技術や技能、スキルをよりどころに個人で活動する)という形態での起業も注目されています。

「起業家」の内訳を見ると「フリーランス起業家」が46.2%、「副業起業家」が8.3%、「フリーランス・副業以外の起業家」が45.5%となっています。

 

起業をした目的

フリーランス起業家の起業した目的として高いのは、下記のように自己決定できることが起業の理由として挙げられています。

自分の裁量で自由に仕事をするため 57.4%

自分の好きな仕事をするため    50.7%

仕事の経験や技術、知識、資格、スキル等を生かすため、試すため 40.0% 

 

フリーランスとして起業した後の事業の形態

フリーランスの形態を継続する者が約6 割と過半を占めている一方で、フリーランスから雇用するに至った起業家が約2割存在しています。

 

参 考

1.「起業家」とは、

過去1年間に職を変えた⼜は新たに職についた者のうち、現在は「会社等の役員」⼜は「⾃営業主」と回答し、かつ「⾃分で事業を起こした」と回答した者

2.「起業希望者」とは、

有業者のうち「他の仕事に変わりたい」かつ「⾃分で事業を起こしたい」と回答した者 ⼜は無業者のうち「⾃分で事業を起こしたい」と回答した者

3.「起業準備者」とは、

  起業希望者のうち「(仕事を)探している」⼜は「開業の準備をしている」と回答した者

 

  ※1から3には、副業起業準備者は含まれていない。

 

4.「副業起業希望者」とは、

  有業者のうち「現在の仕事のほかに別の仕事もしたい」かつ

 「⾃分で事業を起こしたい」を回答した者

.「副業起業準備者」とは、

  副業起業希望者のうち「(仕事を)探している」⼜は「開業の準備をしている」と回答

した者