「地元学」は、
「自分たちが住む地域のことをみんなで知れば、新しい何かが見つかる」 というまちづくりの実践的手法です。
富山県高岡市の戸出の「 Localab. Toide」を拠点にコミュニティのメンバーと地域を探索をしました。
地元学を行う場合の注目点 水のゆくえについて?
暮らしに欠かせない水についての注目点として、下記のことが挙げられていますが、今時、井戸、わき水やため池なんて、街中では見当たらないと思い、水にはあまり関心を持っていませんでした。
どこからくるのか、どのように使われているのか、それは飲み水か、川から引かれているのかなど「水のゆくえ」を調べると地域の今と昔が見えてきます。
そして水のわき出るところに大きな木があったりします。
1軒の家の水回りをていねいに調べると水が生活にとってどんな意味をもっているのか
地域の特長が見えてきます。
みなさんの地域には、川、堀、沼、井戸、ため池などはありますか。
その水はどこへ流れていきますか。
ところが 水の専門家が参加
学生時代は、水理工学で生物の生存を研究されていたNさんは、この地区の水の流れを見ることが目的で参加されたとのことで、メンバーも水の流れや側溝について、一緒に見ました。
「 Localab. Toide」がある砺波平野(となみへいや)は、富山平野のうち南西部の小矢部川と庄川に挟まれた地域です。
専門化と一緒に見ると思わぬ発見が
単に石が積まれているだけと思っていましたが、
よく見ると模様になっています。
見栄えのためなのか、
構造的な理由があるのか分かりませんが、
とにかく、魚が隠れる場所はあるようです。
コンクリートで作られた用水路では
洗い物をするためにも利用されることが伺われます。
水が綺麗で、水量が多いのに、魚が見当たらない理由をN君に尋ねると、水の流れが速いからとの答え、コンクリートなので、魚が休むところもない、ことも理由とのことです。
さらに、
大型の商業施設の駐車場の脇に、地下水を汲み上げるポンプと貯水タンクを見つけました。
利用目的をみんなで考えていると、そばにコインランドリーがることがわかり、解決しました。
街中にあるコインランドリも地下水を汲み上げて利用しているのでしょうか。
Localab. Toide へ
戻っての振り返りでは
庄川の起点となっているひるがの高原にある「分水嶺」にまで話題が上りました。
大日ケ岳に源を発した水は、ひるがの高原の分水嶺で2つに分かれ、一方は長良川となって太平洋へ、もう一方は庄川となって日本海へ注ぎます。この分水嶺は完全に水が分かれることから「完全分水嶺」として分類されています。また、周りに民家があり人が暮らしている点でも全国的に珍しいものです。ーーーhttps://www.pref.gifu.lg.jp/page/3182.html より抜粋